Nintendo Switch の Joy-Con のスティックを自力で交換した時の手順をご紹介します。
経緯
2018年6月に Nintendo Switch を買い、連日スプラトゥーン 対戦を楽しんでいたのですが、2ヶ月か3ヶ月経ったころからジョイコンの調子が悪くなり、 Lキー や Rキー が触っていないのに反応するようになりました。
暫く使っていると調子が良くなって遊べるようになったのですが、暫くしたらまた調子が悪くなりはじめました。
うちの園児と スニッパーズ や ロロロロ で遊んだ時にキャラクターが勝手に動くものだから、
「動かしてないのにー!」
と軽く泣かれてしまいました。
そりゃパニックになりますよね・・・。
・・・任天堂さん、正規品なのに脆すぎませんか・・・
修理の前に
保証期間だけど有償修理
保証期間中なので無償で修理してもらえないかと、念のため Nintendo Switch の保証規定を確認しました。
保証期間中でも以下の場合は有償修理となります。
修理サービス規程/保証規程|Nintendo Switch サポート情報|Nintendo
(5)お買い上げ後の輸送、移動時の落下、管理・保管上の不備により故障および損傷が生じた場合。
(6)破損(液晶割れを含む)、水濡れ(腐食)、落下、衝撃、加圧、異物混入などの影響により故障および損傷が生じた場合。
以上から ほぼ確実に有償修理になることがわかります。
床に落とせば「落下」で
握りしめれば「加圧」となるでしょう。
どちらもやってないなんて証明はできません。
修理費用
ジョイコンの修理費用は2023年12月時点で 部品ごとに2,200円です。
人件費がかかりますから妥当な価格でしょうけれど、部品2個を交換すると新品のジョイコンが1個買えるくらいになります。
また3か月程度で壊れてしまうことを考えると、あまりにも高価です。
代替品の検討
大人だけで遊ぶなら Nintendo Switch Proコントローラー (プロコン) をお勧めします。
壊れやすいなんていうレビューも見かけますが、レビューを書くきっかけが壊れた場合だったりするので、あまり心配しなくて良いと思います。
私自身数年使っても未だに壊れていませんし、知人/友人からプロコンも壊れたという話は聞いたことがありません。
修理キットの話
公式サポートに修理に出している間、遊べなくなるのはちょっと嫌ですし、前述したようにちょっと高いので、部品が売ってないか Amazonで検索したところ、スティックパーツと工具がセットで付いている修理キットがなんと999円(2018年時点)で販売されていました。
自分で修理すると完全に自己責任となりますが、任天堂に頼んでも修理代がかかるのなら、私は安く済む方を選びます!
早速ポチーっと♪
修理の準備
商品が到着するまでの日数
発送元は中国広東省でした。
宮城県に住んでいる私のところまで要した日数は5日です。
夜に注文して翌日に発送されたので発送日からカウントしています。
5日かかるというのは遅いように思えるかもしれませんが、中国郵政(China Post)と日本郵政(Japan Post)で我が家まで届いたわけですから、遅いなんてことはないと思います。
999円送料込みで家まで送られてくることを考えれば、1週間未満で受け取られることは凄いことなのでは?と思っています。
開封
修理キットとして入っていたのはこれだけです。
当たり前ですが説明書はありません。
準備
ジョイコンの部品はとても小さいので、無くさないようにトレイがあると良いでしょう。
トレイがない場合は食器で大丈夫です。
要は部品やネジが転がってどこかに行かなければOKです。
右スティックを取り換える場合は、ツル首タイプのピンセットがあると良いです。
左スティックの交換
作業に取り掛かる前には必ず鉄製品を握るなどして手から静電気を取り除いてください。
まずはY字ドライバーでネジを外して、ピック型の道具や爪でカバーを開きます。
バッテリーの下にネジが隠れていますので、バッテリーを緑の道具を使って持ち上げます。
3箇所のネジを外して台を持ち上げます。
ようやく左スティックが見えますが、左スティックを固定しているネジを配線で隠れているので、3つのネジを外して邪魔な配線を除けます。
左スティックを固定しているネジを外します。
あとは配線を引っこ抜くだけで左スティックを取り外せます。
怖いですが配線をグッと引くと抜けます。
※ 白い部品は外せません。左スティックを取り換える時は白い部品から配線を抜くだけです。
左スティックを交換したら、まずはネジで固定します。
スティックパーツは左右どちらも同じ部品で、左右に違いはありません。
配線を白い部品に差し込みます。緑の道具を使ったら差し込めました。
(配線の途中に若干段差があるので、そこに引っかけました。)
ちゃんと刺さっているか不安になりますが、差込み口はあまり深くないので大丈夫なようです。
あとは分解した時と逆に組み立てます。
Lボタンが途中で外れていると思いますので忘れずに装着しましょう。
右スティックの交換が必要ない方は、後述の「仕上げ」まで読み飛ばしてください。
右スティックの交換
作業に取り掛かる前には必ず鉄製品を握るなどして手から静電気を取り除いてください。
右スティックは左スティックと同じパーツですが、ジョイコン自体の構造が少々違っています。
ケースを開けるとこんな感じです。右と左では構造が違っています。
右のJoy-Conは左のJoy-Conと違い、バッテリーを持ち上げる必要はありません。
黒いパネルのようなものを外します。
この黒いパネルはきっと amiiboで使うNFC(近距離無線通信)のセンサーでしょうね。
バッテリーが乗っている仕切りを持ち上げると右スティックが見えますので、固定しているネジを外します。
古いスティックを外したら新しいスティックを取り付けます。
新しいスティックを取り付ける際に難しいのが配線を基盤に差し込むところです。
右スティックの場合は左スティックの場合と比べるとかなり狭くて、指では差し込みにくくなっています。
私はツル首タイプのピンセットを使って差込み口の入口まで運んで、あとは左スティックと同様に緑の道具を使って差し込みました。
あとはRボタンを忘れずに設置して、分解した時とは逆に組み立てていけば完了です。
完成したら後述の「仕上げ」を行ってください。
仕上げ
部品を交換したら最後に「スティックの補正」を行います。
部品を交換するまでに至った人の多くは「スティックの補正」を行っていることでしょう。
なので補正を行わないと「交換したのに調子が悪い!」なんてことが起こり得ます。
「スティックの補正」は、ホーム画面→「コントローラー」→「コントローラーとセンサー」→「スティックの補正」で行います。
スティックを交換したジョイコンを選び、まずは「(Y) 初期設定に戻す」を行います。
初期設定に戻したら、同じ画面でスティックの動作に異常がないか確認し、異常がある場合はXボタンを押し、画面の指示に従って補正します。
スティックの補正が終わったら晴れて修理完了です。お疲れ様でした!
余談
気付いた方もいると思いますが、緑の基盤に「総務省指定」と書かれていますね。
バッテリーにも「リチウムイオン電池」と日本語が書かれています。
世界で普及しているものを分解した時に日本語が出てくると、なんだか誇らしい気持ちになりますね♪
終わりに
新たに Joy-Con を1つ買えば 4,114円、2つセットなら 8,228円。
プロコンを買えば 7,678円。
修理を頼めば 4,400円(2,200円×2)。
自分で修理したら999円! (トレイやピンセットは持っていたので費用に含んでいません。)
かなり節約できました!
「自分で修理する」というのも DIY (Do It Yourself) のひとつだと思います。
コントローラーの修理用パーツは Amazon などで安く買えますので、それを買って自分で修理すれば、ソフト1本買えるくらいの節約が出来ます!
失敗したらそれまでですが、ジョイコンは修理しやすく作ってあるようですので、機械工作が未経験の方でも修理できると思います。
買うか修理するかでお悩みなら修理に挑戦してみては如何でしょうか。
※あくまでも自己責任です!
以上、この情報がお役に立てれば幸いです。